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ひいな

十二単の襲色目


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ひなまつりまで約2週間となりました。

今日は襲の色目(かさねのいろめ)についてお話しします。

十二単はその名の通り何枚もの衣装を重ねたものです。

王朝人は、幾重にも重ねられたその衣装の色で四季おりおりの自然を映そうとしました。

色調の構成法は何通りもあり、また着る人の感性によっても様々でした。

花山吹の襲、紅梅の襲、桜の襲、橘の襲、若草の襲など・・・

襲の名称から季節を連想することが出来ます。

そして、その種類は260種以上に及びます。

繊細な色の濃淡から組み合わせられる幾つもの襲色目は、日本人の美的感覚なくして成立しなかったのだと思います。

数々の儀式を華麗に演出するために。

愛しい人に美しいと思われるために。

己の地位を鼓舞するために。

和歌に登場するようなオシャレな襲を目指して。

平安王朝の人々は次々に美しい襲色目を誕生させます。

そしてその鮮やかな衣装は、現在お雛様を通して多くの方の目に触れています。

先人たちの感性を引き継ぎ、感謝をし、この繊細で雅な日本文化を多くの方と共有していきたいです。


小手鞠は万能。

おはようございます。

蒲郡市はうららかな陽射しが照っています。

気持ちのよい朝です。

本日は小手鞠を飾ってみました。

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浅葱色の花器に白い小手鞠で爽やかに。

同じお花でも合わせるセットによってその雰囲気はガラッと変わります。

黒塗りの飾り台に乗せればかっこよくモダンな雰囲気。

白木の飾り台に乗せれば柔らかくナチュラルな雰囲気。

小手鞠は丸く小さな花が集まり手鞠のように咲くことからこう呼ばれています。

湾曲にしなった枝の先に丸く可愛らしい形状の花が咲く小手鞠はお雛様との相性が良いです。

ガラスの器、焼き物、陶器など、どの素材の花器に入れても映えそうです。

ご自宅にあるグラスでも素敵に飾っていただけると思います。

ひなまつり本番までのこの期間に、少しだけ手をかけることによって、本番の設えに向けて素敵な発見があるかもしれません。


生花でひなまつり。

本日ひいなのある蒲郡市は雨です。

午前中はお客様が少なかったので、空いた時間でお雛様の飾り付けをしました。

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このお雛様の衣装には、白地に花丸文様が唐織で表現されています。

花丸文様の色目は、浅紫色、桜鼠色、浅緑色など柔らかく優しい色合いで構成されています。

越前塗りの飾り台に、銀色の屏風を合わせて飾りました。

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お花はマツムシソウと梅です。

濃い紫色が鮮やかで、お雛様を一層美しく見せてくれます。

マツムシソウは鈴虫の鳴く頃(秋)に咲くことが和名の由来という説があるそうです。

お雛様のモデルである平安時代の貴族たちは、とても優雅で文化的な生活を送っていました。

鳥や虫の鳴き声を聞き、空気の移り変わりを肌で感じ、草花の匂いを嗅ぎ、季節の恵みを味わい、美しい風景を見て、日本ならではの四季の移り変わりを五感で感じて楽しみながら生活をしていました。

お雛様を通して自然の中で美しく生きる草花に触れ、ゆっくりと時の流れを感じれば、嫌なことがあっても怒れることがあっても優しい心を忘れずに過ごせるような気がします。

家にある花瓶やグラスに生花を一輪生けて側に置くだけで、その場の雰囲気が優しく生きたものに変わります。

是非ためしてみてください。