作家紹介:清水久遊

清 水 久 遊 (しみず くゆう)

1938年  愛知県蒲郡市生まれ
18歳より 嫁ぎ先にて人形師の道を志す
1965年  雛人形工芸士に認定
1986年  有職工房「ひいな」を設立
1993年より東京高島屋において雛人形の制作実演を行う
2008年  NHK名古屋ホットイヴニング「東海の匠」取材放映        
2010年  朝日新聞社主催 日本の色目・重ね色 企画展in姫路
2011年  「JAPANN EXPO日本文化フェスティバル Inパリ」に出品
2012年  「TBS Doll Show2nd」に出品

【作品の特徴】
 平安時代より女児の玩具として紙や布で作った小形の人形が雛人形の起源です。当時の華麗で雅なひな遊びを「ひいな」と言います。「清水久遊」がこのひいな由来にこだわり、宮廷の衣冠束帯 ・有職故実を独自に研究・創作し、本来の女児の節句にとどまらず、近代にマッチングした装飾品や技巧品としての提案もしています。その特徴は古来から羨望(垂涎)の的である十二単、その雅な衣装を限りなく本物に近づけた繊細で華麗な作品群。選び抜かれた裂地を使用し、裏打ちにはこうぞ和紙を使用して耐久性も考慮するなど、精度の高いお雛様を創作し続けています。久遊ならではの感性から生まれる色彩、厳選された素材との調和により、手にとっていただいた方の心に響くような逸品を目指しています。

【久遊の願い】
 節句を迎えるお子様には思いやり優しさに包まれ育つように願い、また大人様には伝統美、色彩美、技巧美から醸し出される優雅で繊細なお雛様を手にしたときに満足感と安堵感をご提供できるよう、また「ひいな」の創りだすお人形が皆様の生活の一部になれるよう日々切磋琢磨し、雛人形創りに邁進してまいります。